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【書評】「外資系投資銀行のエクセル仕事術」で学ぶexcel活用術

外資系投資銀行のエクセル仕事術

会社に入って程ない頃、「excelの勉強しておいたら、将来役に立つな」と思い、読んだ書籍を改めて読み直した。

そう、一部の界隈では有名な本である、"外資系投資銀行のエクセル仕事術"である。

今回は、その書評として、感想や活用術についてご紹介したいと思う。

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1.なぜ「外資系投資銀行のエクセル仕事術」を読み直したか

まずは、なぜ「外資系投資銀行のエクセル仕事術」を読み直したかからお話しよう。

冒頭でも書いたが、初めて読んだ頃は、「なんとなく将来に役立つかもな」という気持ちで読んだ。

しかし、それから幾年かが経つと、仕事の状況が変わってくる。

グンジョー
然仕事終わらねえし、キツい。ストレス半端ねえ・・

そう、あの頃とは仕事の内容や立場も変わり、より効率的に業務をこなさなければならなくなってくる。

そこで振り返ってみたのがこの本である。

普段の業務に何らかの一助となればと思い、改めて読み返したわけである。

2.「外資系投資銀行のエクセル仕事術」のご紹介

では、「外資系投資銀行のエクセル仕事術」のご紹介をしていく。

①筆者の経歴

まずは筆者の紹介からだ。筆者の経歴がコチラ。

熊野整(くまの・ひとし)

ボストン大学卒業後、モルガン・スタンレー証券投資銀行本部に入社し、大型M&Aや資金調達プロジェクトをリード。退社後はグロービス経営大学院にてMBA取得、その後、大手上場インターネット企業に入社し、事業責任者として事業計画の立案から戦略遂行までを行う

タイトル通り、外資系投資銀行のモルガン・スタンレー証券に勤務していた経験から、この本の内容を記載している。

本書の中で記載があるが、外資系投資銀行では徹底的にエクセルについて叩き込まれるらしく、ひたすらにこの計算と向き合うとのことだ。

また、モルガン・スタンレー証券を退職後は、エクセルの活用術のセミナーをひらき、著書の執筆に至ったようだ。

②投資銀行の業務で求められる内容

では、なぜこんなにもエクセル術を叩き込まれるかという話だ。

投資銀行では、企業分析やシミュレーションのための計算において、スピードと正確性が重要であることがわかる。

そして、そのスピードと正確性を極限まで高めるために、

  • 社内での徹底した基本ルール
  • 計算ミスをチェックするための仕組み作り
  • 作業を早くするための効率化の方法

といったことが考えられており、その内容について実践的に記載されている。

外資系投資銀行の激務については有名な話だが、本書の中でも「夜中に帰るのは当たり前」と書かれている。

③excelのフォーマットとショートカットキー

では、気になる人もいるかと思うが、具体的なエクセル活用術について述べていこう。

意外にも、マクロやエクセル関数を多様するわけではなく、基本ルールの徹底が重要とのことだ。

例えば、以下のようなフォーマットづくりが紹介されている。

行の高さは「18」
英数字は「Arial」、日本語は「MS Pゴシック」
文字は左揃え、数字は右揃え
背景の色を変える
etc..

これらを反映させると、こんな感じ。

Before

エクセル_before

After

エクセル_After

うむ、たしかに見やすくなる。

また、ショートカットキーであれば、以下のような例である。

ショートカットキー 内容
ctrl +「1」 セルの書式設定
ctrl +「tab」 タブの移動
ctrl +「矢印」 文字から文字へ一気に移動
alt → H → H 背景色の変更
alt → H → F →C 文字の色
shift + alt + → グループ化

PowerPointでもそうだが、Altを覚えると格段に作業が早くなるのは、感覚的にもわかるところだろう。

そして、中には普段使っているものもあるように、今回紹介しているのはどの業務での共通して使うようなショートカットキーばかりだ。

これらが一例で、投資銀行で必須なスキルとして紹介されている

3.「外資系投資銀行のエクセル仕事術活用術」の活用術と学びたいエッセンス

では、この本の活用術について考えた内容を述べる。

まず、本の特徴からであるが、投資銀行の業務に特化している点に気をつけたい。

具体的には、企業価値の分析や収益シミュレーションをするために、excelでの計算、ミスをしないための良いルール作りの例が書かれている。

そのため、この内容を全くマネすれば良いというわけではない。あくまで、これらは投資銀行で成果をあげるための方法なのである。

要は、

グンジョー
俺こんな業務しないけど、一応覚えておくか・・

は意味がないし、そもそも身につかないのである。

僕も初めて読んだときは、excelをガシガシ使って計算をするような部署ではなかった。そのため、あまり身にならなかったように思う。

では、どうすればよいか、だ。

それは自分の普段の業務に置き換えて、excelを使って効率化ができるか、どのようにして使っているかを見直すべきであろう。

上記を意識すれば、活用術が見えてくるはずだ。例えば、以下のように考えてみてほしい。

  • 投資銀行のように、不明確な未来の予測をするだろうか?
  • エクセルでもっと決められた業務フローが決まっていないか?
  • もはや、excelよりもPowerPointで資料作りをして説明やプレゼンがメインではないか?

僕もどちらかというとそんな一人ではある。あくまでエクセルはツールであることを意識したい。

こう考えれば、自分が何をすべきか見えてくるはずだ。

直接は関係なかったとしても、本書にはそのエッセンスは散りばめられている。「本書から学べることが1つもなかった」なんて人はいないだろう。

是非、上記のように考えながら、自分の業務、タスクにおける活用術を見出したい。

4.まとめ

今回は、「外資系投資銀行のエクセル仕事術」についてまとめてきた。

自身の仕事を見直すきっかけになったし、改めてエクセルで試してみたいことも出てきた。

デスクワーク中心の人は、是非読んでみてほしい一冊だ。

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