TOEICを勉強し、いざ英会話教室に行ってみよう!と意気込んでいる方も多いのではないだろうか。僕も同様の流れで、英会話教室に通ったことがあるものの、全く話せなかったので、その時の体験談を語りたいと思う。ちなみに、当時のTOEICの点数は810点だった。
1.当時の状況(TOEICスコア等)と英会話に行った目的
まずは、当時の状況について振り返ってみようと思う。僕がTOEICを初めて受験したのは、大学3年生の頃だと思う。社会人になってからも、英語の重要性については散々会社からも言われていたため、社会人になっても勉強していた。ただ、TOEICの点数はあがるものの、僕は薄々感じていたことがあった。
実際にビジネスや外国人との会話で使い物になるのか相当怪しいと思っていたため、英会話教室に通ってみることにしたのだ。英会話という点では超初心者だったが、2〜3年目にある程度仕事に慣れてきたのもあり、この時期に行ってみることにした。
2.いざ英会話教室に行ってみた体験談
そして、英会話教室に申し込み、いざ行くことになった。通い始め感じたことや、実際に勉強した内容/実践したこと、メリットとデメリットなんかをお伝えしたいと思う。また、最後に、これから通う方へ微力ながらアドバイスをしたい。
全く話せない!見えてくる色々な課題
通い始めの初日、一発目からである。自己紹介から始まるわけだが、稚拙なフレーズしか頭に出てこないのだ。出鼻を挫かれるというか、話せるボキャブラリーが「アレ、俺中学生か?」と勘違いするレベルであることに気づく。
その後、外国人の講師とやり取りをするわけだが、まったくもってスムーズにやり取りをすることができないのだ。聞き取り、つまりリスニングはある程度できるわけだが、自分で話したい内容を英語で表現することができない。
そして、それとともに、コミュニケーションにおいて重要な、聞き返しや間をもたせる言葉・表現・バリエーション等々めちゃめちゃ課題が見えてくるわけだ。
なんとか1日目はやり過ごすものの、一発目からコレほどまで自分自身の無力さを味わうことになるとは思ってもみなかった。
実践した勉強方法とモチベーションのコントロール
ということで、まずは稚拙でも良いので、受け答えができるようにならないとマズいと感じたため、そこから取り組むことにした。そして、メインでやったことは3つ。順に紹介していきたいと思う。
①市販本で、平易な表現を暗記して実践
1つ目に、まずはこの本を買って勉強してみた。タイトルが、「会話もメールも 英語は3語で伝わります」(中山裕木子著)という本だ。
色んな市販本があるわけだが、より平易に会話をできるようにするため、こちらを購入した。結果的に当たりで、これである程度は喋れるという状態にはなった。
②シチュエーションにおけるフレーズを暗記
2つ目にやったのは、英会話教室のテキストで各シチュエーションのトークがあるため、その内容をしっかりと暗記し、フレーズとして記憶すること。例えば、道案内をするときや、ビジネスにおける交渉や問い合わせ等の各シーンにおけるフレーズだ。これをみっちりやった。
③インタビュー動画を見る
3つ目は、スポーツ選手や有名人のインタビュー動画を見たりした。特に、中々勉強が手につかない時の手法として取り入れていた。例えば、以下のようなサッカーの本田選手のインタビューなど。
海外で活躍するスポーツ選手などは、よく英語でインタビューされ、比較的平易な英語で受け答えをしている。「なるほど、こう聞かれたら、こんな答えで良いのか」といった学びが多かった。
さて、ラストはモチベーションについて。通ううちに、やはりモチベーションの波は出てしまうものである。そんな時、僕は好きな洋楽の歌手のシャドーイングをして歌ってみたりしてやる気を保つようにしていた。また、よく聞くのは洋画を見る等だろう。英語学習においては、自分に合うモチベーションアップ方法を考えておく必要がある。
通ってみて感じたメリットとデメリット
さて、英会話に行く前と行った後で感じたメリット、デメリットについてお伝えしたいと思う。
メリット
①外国人に臆することがなくなり、(ある程度普通に)話すことができるようになった
英会話に行く前は、情けない話、外国人と話すときは緊張することが多かったが、英会話へ行った後はすっかり消えた。抵抗感がなくなり、メンタル的に良い状態になったと思う。また、インバウンドの影響もあり、日本に住んでいても外国人に道を聞かれたり会話する機会も多くなった。そんな時、ある程度スマートに道を伝えることができるようになった。できれば、今度はデート中に彼女がいる前でスマートなやり取りを見せたい。
②英語力の向上
当然だが、英語力は向上する。僕の反省点の1つが、英会話へ通った後にTOEICの受験をしなかったことなのだが、英語力はやはり確実にあがったと思う。英会話へ通う際は、発音の上達も必須のため、特にリスニングにおいてはレベルアップしているはずである。
③外国のカルチャーを学ぶことができた
英会話を通して、外国の文化や慣習も同時に学ぶことができるようになるのも良い点と思う。コミュニケーションを取る上では、相手の文化を知ることは重要であることは言うまでもない。また、日常でよく目にするもの(家電とか食べ物とか)や、どういったジョークが面白いのだとか、本だけでは学べないことが身についたのはすごく良かった点だ。
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デメリット
①お金が無駄になりがち
まず、英会話教室は結構な費用がかかる。そのため、モチベーションが上がらず行かなかったりすると、結構高くつく。なので、英会話教室に通おうと思った際は、しっかりとモチベーションの管理についても考えておく必要がある。
②講師の当たり外れがある
これは、何気に重要だ。日本人全員が外国人に日本語を教えられるかと言うと微妙なように、外国人にも"教える"という点では適正があるのだ。そのため、場合によっては講師が自分とは合わない、ということも出てくる。その際は、スタッフの人に相談するか、もしくは教室自体を変えることも検討しよう。
③英会話自体が"目的"になりがち
他言語を身につけるという点でみると、英語も相当量の学習時間を充てる必要がある。しかし、英会話に行っただけで、学習をしているという気になってしまうことがある。そうすると大して英語力は伸びないため、英会話に加えて、自分で学習する時間を確保するように意識しよう。
これから行く方へのアドバイス
最後に、これから英会話へ行く方々へ、僭越ながらアドバイスをしたいと思う。英会話へ行く前の自分に言っておきたいことでもある。
①目的をしっかりと持つ
モチベーションのコントロールとも繋がるが、目的は何なのか、自分がどうなりたいのか、しっかり決めておこう。TOEICの点数アップなのか、ビジネスでバリバリ使えるようになりたいのか、外国人の友達が欲しいのか…。目的によって、学習内容も、勉強時間も大幅に変わってくる。英会話を無駄にしないためにも、これは事前に決めておかなければならない。
②なんでも良いから恥ずかしがらず、英語を話す
日本人にありがちだが、恥ずかしがって話すことができないのは上達の妨げになる。気持ちはわかるが、単語だけでもいいから、今できる自分なりのアウトプットとして口にしてみよう。そうした方が、どこがダメだったのか、何を学習したら良いかが見えてくる。勇気を持って、口にする努力を続けるようにしよう。
3.まとめ
ということで、実際にTOEICを学習した後、英会話へ行った体験談について述べさせてもらった。これから英会話に行く方々に、少しでも参考になれば幸いだ。
大学生の方については、英語の他にも大学時代にやるべきことを書いているので、是非参考にしてもらいたい。